メキシコで北米のEV需要を捉える電磁鋼板コイルセンターを新設

鉄鋼事業本部は、メキシコのグナファト州でハイグレード電磁鋼板の加工に特化したコイルセンター「NIPPON STEEL TRADING COIL CENTER MEXICO S.A. DE C.V.」(以下、「NSTCCM」)の新設プロジェクトを進行しています。

NSTCCMの完成様子図

ハイグレード電磁鋼板は、EV(電動車)のモータコアに使われる高機能素材で、脱炭素の潮流の中で世界的な需要の拡大が見込まれています。
NSTCCMは、2025年4月から稼働を開始、将来的に年産12万tを目指しており、EVシフトが急速に進む世界2位の自動車マーケットである北米巨大市場への新たな供給基地となる予定です。ハイグレード電磁鋼板のスリット加工と品質検査を手掛け、モータコアを製造するプレス加工会社や完成車メーカーに向けて供給する重要なサプライチェーンとしての役割を担います。
当社として、ハイグレード電磁鋼板の北米市場に向けた本格進出は初めての試みであり、EV用モーターのサプライチェーンが集積するメキシコにNSTCCMを新設することで、安定的なハイグレード電磁鋼板の供給を実現し、急速に伸びゆく北米のEV需要を捉え、企業価値のさらなる向上を図ってまいります。

  • 鋼板を顧客の要求に合わせ幅に、切断加工するもの