水上太陽光発電システムを通した再生可能エネルギーの供給
2020年4月に当社、㈱環境資源開発コンサルタント、積水化成品工業㈱、㈱スマートエナジーの4社で水上太陽光発電システムの販売を手掛ける水上ソーラー合同会社(以下、「水上ソーラー社」)を設立し、水上太陽光発電による再生可能エネルギーの供給強化へ向けた取り組みを実施しています。
当社は、フロート部分のコーナープレートや床面、架台などに使用される高強度かつ高耐食性を備える表面処理めっき鋼板を供給することで、水上太陽光発電システムの構築に貢献しています。水上ソーラー社の水上太陽光発電システムは、鋼材を使用することで、従来のプラスチック素材で作られた物に比べ、台風等の災害にも強く堅牢なシステムを実現しています。
水上太陽光発電は、ため池や湖沼など、水上空間を活用した太陽光発電システムです。地上配置型に比べ、土地の造成による施工費が掛からないほか、固定資産税も不要でコストが抑えられ、水冷効果による効率の良い発電が可能なため、近年注目を集めています。
日本国内にため池は約21万カ所存在し今後利活用できる資産となっており、NEDO再生可能エネルギー技術白書によると水上空間における太陽光発電の導入可能ポテンシャル量は、約38,800MWと推定されています。現在の導入はその中の約1%のみで、今後さらなる普及が見込まれています。