DX戦略
ICTの高度活用によるサプライチェーン一貫での新たな価値創造
当社は、情報通信技術(ICT)を高度活用し、商社業務のフルデジタル化とサプライチェーン全体の効率化を推進することで流通改革を実現し、新たな価値を創造することを目指しています。
DX推進体制

DX推進部では、各事業本部にもDX推進部のメンバーを配置し、ICTを活用したビジネスプロセスの改革を検討・推進しています。具体的には、鉄鋼DX施策や様々なツールの導入を組み合わせて、当社の総合的な業務改革を支援しています。
また、経営と一体となった運営を図るべく、DXプロジェクトのロードマップを定期的に経営会議に報告しています。

DX人財の育成
本番化したシステムを最大限に活用し、流通改革や企業変革をグローバルに推進するためには、経営幹部の意識改革に合わせて、システム的でデータドリブンな思考ができる人財やデジタル視点で新しい価値を創造できる人財を育成することが重要です。
当社では、2023年度より役員や経営幹部向けの講演会に加え、各職場でDXのリーダーとなる人財を育成するための研修を実施しています。また、従来より全社員にIT パスポート試験の受験を推奨し、日常業務で使用するICTツールの研修を進めることで、社員全員のICTリテラシー向上を図っています。

DX実務リーダーシップ醸成研修
2024年4月から6月にかけて、当社の全事業本部と企画管理本部から選ばれた若手・中堅層社員24人によるワークショップ形式の研修が実施されました。この研修では、ICTツールを高度に活用し、新規事業の創出や社内業務の飛躍的な改善を通じて、当社の企業価値を再定義し、新たな価値を創出することが議論され、最終日には役員層に対するプレゼンテーションも行われました。今後も経営幹部の意識改革を図る講演会やワークショップ形式の研修を継続していきます。


鉄鋼DX施策の概要
鉄鋼事業では、鋼材流通のデジタル化を進めるために、受発注業務(SPOD)、財源管理(N-SCM)、加工拠点の管理(EXCS/エクシス®)、取引データ授受(NST Business Online)の4つのシステムを2023年度上期までに導入しました。今後は更に機能を拡充し、拠点展開を進めていきます。また、2023年4月に日本製鉄の子会社となったことから、DX施策を通じて同社との営業シナジーを発揮するための協議も積極的に進めています。

