産機・インフラ事業
多様化するモビリティ業界のニーズに応える新規ビジネスを創出

当社のモビリティ事業推進部は、トラックやバスなどの商用車向けに自動車部品の販売を中心とする事業を展開しています。近年、「トラック・バス業界で新しいビジネスを創造する」というテーマのもと、多様化するニーズに応えるため、新たな商材や取引先の開拓に注力しています。
モビリティ業界では、EV化や脱炭素の流れが加速し、ECの普及による小口配送や短納期の需要が増加する中で、ドライバー不足への対応や安全対策の強化も重要な課題です。そのような背景の中、効率的な運搬方法を模索し、ドライバーの負担を軽減するための安全性の高い新しいソリューションを積極的に提案しています。
新規ビジネスの具現化にあたっては、お客さまの声を直接聞くことを重視しています。実際に、展示会でお客さまからいただいた要望をきっかけに、スウェーデンのノルトロック社が提供するホイールナットの新規取り扱いを開始しました。
ノルトロック社のホイールナットは、特許取得のワッシャー技術によりボルト締結部が物理的に緩まない構造であり、整備点検の負担を大幅に削減します。迅速にノルトロック社と交渉を行い、日本市場におけるビジネスチャンスを伝えた結果、協業が実現しました。現在では十数社に約300台のホイールナットを納入し、実績を着実に積み重ねています。
ほかにも、お客さまからいただいた「トラックへの積載量を把握するシステムはないのか」という声をきっかけに、英国に「過積載モニタリングシステム」を取り扱う会社があることを知り、折衝の末、協業が決まるなど、新たなビジネスが生まれました。今後も、物流業界の複雑化や安全対策の高度化に対応し、お客さまの声を基に新規ビジネスを創出していきます。


