繊維事業

こだわりのデニム「RESOLUTE」の展開

デザイナー 林芳亨氏

「最初はもっさいパンツやけど、穿きこんだらええ色になる」(デザイナー 林芳亨氏)

グループ会社の㈱エスビープラニングが販売するデニムブランド「RESOLUTE/リゾルト」は2010年の販売開始以降、順調に売上を伸ばしてきました。今では、国内約90店舗、海外は香港、韓国、欧米等約20店舗(2018年現在)で販売しています。

デザイナーの林芳亨氏は、レプリカジーンズブームの牽引者として、ジーンズ愛好家にとってのカリスマ的存在です。「RESOLUTE」は同氏が企画・デザインし、製造方法、メイド・イン・ジャパンにもこだわって作られています。

旧式織機で織られたオリジナルの生地は昔ながらの方法で染められ、備後地方の熟練のデニム職人たちが縫製と仕上げを行います。

出来上がった「RESOLUTE」のデニムは、穿きこみ、身体に馴染んでいくにつれて、膝や腰、股など摺れる部分から毛羽がなくなっていき、そこから色が落ちていきます。毛羽がなくなった部分は淡く、残っている部分は濃い色のままで、この濃淡が絶妙なカラーコントラストを生み出します。型のラインナップはわずか4つ。でも、穿きこむことでそれぞれ違った色落ち感が生まれ、二つとして同じものが無いデニムになります。それが「RESOLUTE」です。

2013年にはデニムの産地である備後地区の地域活性化を目指す「尾道プロジェクト」にも参加、1年間穿いては洗いを繰り返した540本のユーズドデニムを発表しています。

デニム=アメカジにとらわれることなく、仕立ての良いジャケットやコート、ドレスシャツにタイドアップといった大人のデニムの着こなしにもしっかりフィットする「RESOLUTE」は、ジーンズショップのみならず、欧米ブランドを多く扱うセレクトショップでも高く評価され販売されています。