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ドローンで外装工事の未来を変える。
プラットフォームソフト「Dommit」の挑戦

屋外外装分野の課題に着目

日本の建物は老朽化が進み、屋根や外壁のリフォーム需要の増加が見込まれています。一方で、高齢化による技能者の不足により受注能力は低下し、現場を支える人の負担は重くなっています。また、管理業務の効率化など、工事業者の“働きやすさ”を高める仕組みづくりも急務となっています。さらに、屋根の上での調査・計測は、転落などのリスクと常に隣り合わせの危険な作業。こうした現場のリアルな悩みに正面から向き合い、「安全に、速く、正確に」外装工事を進められる仕組みとして当社が独自に開発したのが、ドローンを活用したプラットフォームソフト「Dommit(ドミット)」です。

「外装工事の仕組み」そのものをつくる存在へ

当社は、屋根・外装用の鋼板で国内トップクラスのシェアを持ちながら、新築の減少により鉄の需要低下という課題に直面していました。そこで目を向けたのが、今後の成長が想定されるリフォーム市場です。
「Dommit」は、ドローンを活用して屋根・外装の現地調査から計測、必要な製品・部材の拾い出し、見積もり作成までをワンストップで支援するプラットフォーム。外部のシステム会社と連携しつつ、当社が長年培ってきた建材・施工の知見をソフトに落とし込み、板金工事店など外装工事業者が直感的に使える形にしました。「鉄を売る」だけでなく、デジタルの力で市場全体の生産性を底上げし、マーケットそのものを拡げていく――「外装工事の仕組み」をつくることに挑戦しました。

現場目線で磨き上げたオールインワンプラットフォーム

構想が動き出したのは2020年。「屋根に上らなくても安全に調査ができ、短時間で見積もりまで出せたら」。そんな現場の声が、ドローンを核とした新サービスというアイデアを生みました。
開発では、ドローンの自動操縦・撮影、画像からの3Dモデル生成、製品・部材の拾い出しを一つのパッケージに集約。さらに、当社が従来から提供してきた外装工事業者向け積算見積システムの機能も取り込み、現場の仕事の流れに自然となじむオールインワンプラットフォームへと仕上げました。
社内には、ドローンの安全性やビジネスとしての採算性に対する不安もありましたが、プロジェクトメンバーは自らドローンの国家資格を取得し、飛行リスクとその対策を徹底的に洗い出し。現場と同じ目線で語れるだけの知識と熱量を武器に、社内外の理解と信頼を一つ一つ積み上げていきました。

1.現場調査
リフォーム工事の建築現場で、ドローンを飛ばし屋根や壁の画像撮影を自動で行い、3Dモデルを生成し、寸法や勾配を計測
2.拾い出し
ドローンで計測したデータやPDF図面を元に、工事に必要となる製品・部材の数量を拾い出し、割付を行う。新築・リフォーム問わず活用が可能
3.見積作成
拾い出したデータを元に積算見積を簡単に作成

DXによるマーケットの拡充と、その先にある鉄需要の創造

こうして完成した「Dommit」は、外装工事業者が行う「現場調査」「拾い出し」「見積作成」を一貫して効率化し、作業時間を従来比で最大3分の1まで短縮。危険な高所作業をドローンに置き換えることで、安全性も大きく向上しました。
世の中には屋根をドローンで計測するサービスはあっても、工事に必要な製品・部材の拾い出しから見積もり作成まで行えるものはほとんどありません。「Dommit」は、計測から見積もりまでをカバーする“フルパッケージ”であることが、他社にはない強みです。
今後は、全国約1万5千社といわれる板金工事店を対象に、当社が持つネットワークを生かしながら普及を加速していきます。屋根外装分野のデジタル化をリードし、建材薄板マーケットにおける需要拡大、ひいては鉄の価値を新しい形で引き出す革新的なビジネスとして、「Dommit」はこれからも進化し続けていきます。

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