アパレルOEMからODMへ

日本における衣料品消費市場は、金額では5年連続増加し10年前の水準に回復しました。一方、供給量は減少傾向にあり、衣料品の平均単価は上昇しています。とはいえ、販路別のシェアをみると、百貨店・量販店が低下し専門店やネット販売等の通販が上昇しており、価格と価値のバランスをきちんと判断する“賢い消費者”のニーズを的確に把握し、製品企画提案に反映させることがますます重要になってきています。

繊維事業本部は、OEM事業(相手先ブランドによる生産:Original Equipment Manufacturing)で培った素材調達力・素材開発力をさらに強化し、着心地や涼しさ・暖かさなどの快適性、撥水や家庭での洗濯などの機能性を追求して、商品企画段階から積極的に提案をおこなうODM(独自デザイン生産:Original Design Manufacturing)事業にも取り組んでおり、ODM事業の比率は4割に近付いています。