本ニュースは住金物産株式会社として発信されたニュースです。
記事は当時のものを掲載しておりますので、ご了承ください。
タイ国で大規模太陽光発電事業に参入
2011年09月29日
住金物産株式会社は、インフラ事業の拡大と環境対応型ビジネスの推進を目的に、タイ国において、大規模太陽光発電事業に参入することとし、本年9月、運営会社のロジャナ・エナジー株式会社(Rojana Energy Co., Ltd.)に30%の出資を行いました。
ロジャナ・エナジー社は、タイ国アユタヤ県のロジャナ工業団地内に77万m2(東京ドーム約60個分)の土地を確保のうえ、最大出力 24,000KW(キロワット)の発電能力を有する太陽光発電設備を設置し発電事業を行います。
タイ国政府は、環境対応型再生可能エネルギー利用の発電事業を奨励しており、ロジャナ・エナジー社により出力される電力は、タイ国の政府機関である地方電力公社に全量を販売いたします。
同太陽光発電所の稼動により、一般家庭一万世帯分の使用電力を賄え、また、年間で最大22,000トンのCO2削減効果も期待できます。
本事業に際し、2010年4月より約1年半に亘り、ロジャナ工業団地内に様々なタイプの太陽電池パネルを設置しテストプラントを稼動させており、既に発電効率等の性能比較を終えております。
太陽光発電所は、2012年12月末の稼動を目指しており総事業費は、約70億円を見込んでおります。
住金物産は、タイ国において長年に亘り、現地パートナーと合弁で工業団地の造成・分譲・運営(ロジャナ工業団地:Rojana Industrial Park Public Co., Ltd.)や天然ガス焚きによる発電事業(ロジャナ・パワー:Rojana Power Co., Ltd.)を行い、同国におけるインフラ事業を推進してまいりました。
特に、先行する発電事業として、ロジャナ・パワー社は、ロジャナ工業団地内に併設され、1999年の運転開始以来、天然ガス焚き発電を行い、タイ国の SPP(Small Power Producer:小規模発電事業)に基づき、タイ電力公社(EGAT)に電力を安定して卸販売するとともに、ロジャナ工業団地に入居する企業に電力と蒸 気を販売しております。
同社は、タイ国の堅調な経済成長とロジャナ工業団地入居企業の旺盛な電力需要に対応するため、設備増強を実施し、現在は264,000KWの発電能力 を有しており、今後、531,000KWまで発電能力を引き上げる計画です。
住金物産は、今後とも、太陽光発電事業を含むインフラ事業を推進してまいります。
運営会社概要
社名 | ロジャナ・エナジー株式会社(Rojana Energy Co., Ltd.) |
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所在地 | タイ国アユタヤ県ロジャナ工業団地内 |
代表者 | 取締役CEO:ディレク・ヴィニチュブル(Direk Vinichbutr) |
事業内容 | 太陽光発電による電力の販売 |
資本金 | 7億1,400万 バーツ |
設立 | 2009年10月 |
株主 | ロジャナ工業団地㈱70% 住金物産㈱30% |
ご参考:会社概要
(1)社名ロジャナ工業団地株式会社(Rojana Industrial Park Public Co., Ltd.)
所在地 | タイ国アユタヤ県およびラヨン県 |
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開発面積 | 1,857万m2(入居企業229社:内日系企業135社) |
開発面積 | 380万m2(入居企業 25社:内日系企業 13社) |
代表者 | 取締役CEO:ディレク・ヴィニチュブル(Direk Vinichbutr) |
事業内容 | 工業団地の造成・分譲・運営 |
資本金 | 11億5,910万 バーツ |
設立 | 1988年5月 |
株主 | (タイ国証券取引所上場) ヴィニチュブル・グループ 31% 住金物産㈱ 21% |
売上高 | 87億 バーツ(2010年12月期) |
(2)社名 ロジャナ・パワー株式会社(Rojana Power Co., Ltd.)
所在地 | タイ国アユタヤ県ロジャナ工業団地内 |
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代表者 | 取締役社長:ジラポン・ヴィニチュブル(Jirapongs Vinichbutr) |
事業内容 | 天然ガス焚き発電による電力および蒸気の販売 |
資本金 | 25億 バーツ |
設立 | 1996年4月 |
株主 | ロジャナ工業団地株式会社 41% KPICネザーランド(関電グループ) 39% 住金物産㈱ 20% |
売上高 | 42億 バーツ(2010年12月期) |
以上