本ニュースは住金物産株式会社として発信されたニュースです。
記事は当時のものを掲載しておりますので、ご了承ください。

「I.T.’S. International」にUHF帯RFIDを日本初導入

2010年02月19日

フランドル・帝人グループ・住金物産などによるアパレルSPA新会社「I.T.’S. International」は、店舗展開において、住金物産株式会社の推進するUHF帯RFIDを用いた店舗オペレーションシステムを、日本の繊維・ア パレル業界において初めて導入することといたしました。

当該ブランドは、アパレル・紡績・商社の三位一体の取組みにより、製品の上質感や素材感を大切にしながらリーズナブルな価格設定をおこなうため、 UHF帯RFIDを用いた店舗オペレーションシステムの導入によるコスト削減を推進しております。
今回導入したUHF帯RFIDシステムは、経済産業省と日本アパレル産業協会が中心となり策定したアパレルサプライチェーンにおけるRFID導入のた めの標準ガイドラインに基づいて構築されており、経済産業省からの「電子タグ」関連委託事業の日本初の事業化となります。

今回、生産から物流及び店頭までのサプライチェーン上においてもRFIDシステムを導入し、以下の効果を発揮します。

  • 商品の店舗入荷の際、従来は1点ずつの入荷情報入力に多くの時間を費やしていましたが、RFIDを活用し事前に正確な入荷情報を入手することにより、SCMラベルの読取による一括入荷情報処理へと効率化を実現します。
  • 店舗間の商品移動時における在庫移動データの簡易作成、棚卸業務時におけるRFID一括読取による大幅な業務効率化を実現します。
  • 店頭での会計業務の際、1点ずつのバーコードの読取りからRFIDによる一括会計処理への効率化を実現します。
  • 従来の店頭業務が効率化されることにより店員の負荷が軽減され、接客時間の拡大やこれまでとは異なる接客方法の展開が期待でき、店員のモチベーション向上及びその効果による接客の質向上、売上の増加等、定性的な効果も期待できます。

さらに、RFIDを介して取得される店頭の顧客・商品動向、個品 データを可視化することで、今後のブランド戦略への展開、サービスレベルの向上を図ってまいります。例えば、商品の入荷情報、サイズ別・色別の在庫状況、 関連商品の在庫状況・所在が瞬時に把握でき、接客の際の販売機会の向上を可能にします。また、これまでは取得できなかった販売時以前の顧客行動特性を把握 することで、店舗運営・店作りに活用することができるとともに、売れる商品・売れない商品の特徴を把握し、今後の商品開発へ情報をフィードバックさせるこ とが可能になります。

RFIDシステム構築費用に関しては、ミドルウェアを利用し、従来のバーコードシステムとRFIDシステムとの共存を可能にすることにより大幅な低減 を可能としています。また商品1点ずつに付与されるICタグの費用に関しては、調達ルートやサプライチェーン上のフローの見直しを行なうことにより、実際 的な単価となっており、充分な費用対効果の実現を可能としています。

以上