橋梁基礎工事の短工期・低コストサービスを実現するNSスタッド工法 普及に向けて新ホームページを開設

2020年12月22日


日鉄物産株式会社(本社:東京都港区、代表:佐伯 康光、以下「当社」)が幹事社であるNSスタッド工法協会は、NSスタッド工法の普及と認知度向上に向け、新たなホームページを開設しました。(https://ns-stud.com/

NSスタッド工法は、1990年に新日本製鐵㈱エンジニアリング事業本部(現:日本製鉄㈱)で開発され、2018年4月に当社が事業を引き継ぐと同時にNSスタッド工法協会を発足させました。当社は同協会の幹事社として、普及と発展に努めています。

NSスタッド工法とは?

大型橋梁の土台となる橋脚部の基礎工事に用いられる工法の一つで、長尺・太径の鉄筋(長さ1m、直径22mm)を、橋脚の鉄製基礎材に自動溶接機械で*スタッド溶接するものです。コンピューター制御による自動施工により、従来の工法(熟練作業者による人の手による施工)に比べ、大幅な工期短縮(従来比約50%減)とコスト削減(従来比約35%減)、高品質を確保することができます。

使用写真 工事風景.jpg

  • ボルトや鉄筋などを溶接機で鋼製の基礎材に押し当て、熱エネルギーで溶融し取り付ける溶接方法。



主な実績:累計溶接本数400万本超

国内、海外における道路橋、鉄道橋、海上に建つ国際空港への連絡橋などを中心とした大型橋梁に広く採用されています。国内では、1990年に『阪神高速湾岸線高石工区』に初めて採用されたのを皮切りに、『北九州空港連絡橋』、『中部国際空港連絡橋』、『東京ゲートブリッジ』など、人々の足を支える重要な大型橋梁案件に携わってきました。
また、2011年に海外初案件としてベトナムの『ニャッタン橋』の建設に採用され、次いでバングラデッシュの『カチプール・メグナ・グムティ橋』にも携わるなど、発展途上国のインフラ開発や経済発展に大きく貢献するODA(政府開発援助)案件にも携わってきました。関わった案件の数は2020年3月時で545件にも及び、累計溶接本数は4,431,854本を誇ります。

使用画像 東京ゲートブリッジ.jpeg

東京ゲートブリッジ


使用画像ニャッタン橋.jpeg

ベトナムのニャッタン橋


今後について

国内においては、近年の自然災害激化に伴う国土強靭化の推進などを背景に、老朽化した橋の架け替え需要が相応に見込まれます。海外においても、ベトナム、バングラデッシュ、ミャンマーなどの経済成長が著しい新興国を中心に大型橋梁建設のODA案件が見込めることから、今後さらなるNSスタッド工法の普及・拡大活動を強化していきます。

当社は商社として、鉄鋼製品の加工・販売などの基本的なトレーディング機能に新たに工事機能を加えることで、より一層付加価値の高い鉄鋼流通のバリューチェーンを提案、提供して参ります。

<会社概要>

日鉄物産株式会社

設 立 :1977年8月

代表者 :佐伯 康光

所在地 :〒107-8527 東京都港区赤坂8-5-27

事業内容:鉄鋼、産機・インフラ、繊維、食糧その他の商品の販売及び輸出

U R L:https://www.nst.nipponsteel.com/

※本件に関するお問い合わせ

 日鉄物産株式会社

  総務・広報部 広報課

  TEL:03-5412-5003 FAX:03-5412-5102

  建材営業第二部 スタッド業務課

  TEL:03-5412-5158