「カナディアン・コロニアル・ダウン」のレディス衣料向け独占購入権取得について

2014年01月24日

日鉄住金物産株式会社(以下「NSSB」)は、カナダ産羽毛の内、特に希少性が高く高品質な「カナディアン・コロニアル・ダウン」を、国内で販売されるレディス衣料向けに独占的に購入する権利を、フェザー・インダストリーズ・カナダ社(Feather Industries Canada Ltd.)より取得いたしました。
初年度は、約12トンを取扱う予定で、当社がOEM生産をおこなう国内アパレルメーカーの百貨店・セレクトショップ向け2014年秋冬レディス衣料に羽毛原料として使用いたします。

「カナディアン・コロニアル・ダウン」は、ハテライト(HUTTERITE)と呼ばれる、ドイツ移民の人々が自然と共生しながら今も集団生活を送るコミュニティーにある農場=コロニー(COLONY)で育てられたグース(ガチョウ)やダック(アヒル)の羽毛です。
これらグースやダックは、ハテライトで生活する人々が自家消費する健康体からのみ採取されるため安全で希少性が高いものです。また、生育期間が約18週と長いため、"ダウンボール※"と呼ばれる綿毛が大きく、また、寒暖差が大きいため、"ダウンボール"が多いという特徴があります。

フェザー・インダストリーズ・カナダ社は、カナダ国内に400ヵ所程度点在するハテライト・コロニーで、年間約120トンしか生産されない希少な「カナディアン・コロニアル・ダウン」の約80%を扱っています。
日本向けには、高級寝具向けに約20トン(2012年実績)輸入されているほか、カナダ縫製によるメンズ衣料(ダウンジャケット)製品として入荷していますが、レディス衣料向け原料羽毛としてまとまった数量の取り扱いは初めてとなります。

NSSBの繊維事業本部は、2014年秋冬物レディス衣料より、ベトナム、ミャンマー、中国のOEM生産拠点において、品質の優れた「カナディアン・コロニアル・ダウン」を原料としてダウンジャケット等の製造を行い、製品の差別化・高付加価値化を進める計画です。
1月28日より3日間、NSSB赤坂本社内で開催される、レディス衣料第一部・第三部合同の2014年ダウン・コート展示会において、「カナディアン・コロニアル・ダウン」を使用した製品の企画提案をおこない、販売に繋げてまいります。

会社概要

社名

フェザー・インダストリーズ・カナダ社(Feather Industries Canada Ltd.)

所在地

カナダ・トロント市

代表者

社長:ブライアン・プライド(Bryan Pryde)

事業内容

羽毛の生産

設立

1946年

従業員

20名

  • ダウンボール:水鳥の胸部に密生している羽軸のないタンポポの綿毛のようなかたちをした胸毛。ダウンボールが大きいほど保温性、吸湿性に優れ良質とされています。

以上

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