人財力
海外で磨いた、
挑戦を支える「信じる力」
服部さん 機材部
2026年9月1日
商社を志し、日鉄物産を選んだ理由を教えてください。
「いつか海外で働いてみたい」。商社を志した原点は、そんな素朴な想いでした。ただ、私は英語が得意だったわけではありません。むしろ苦手意識があり、「本当に商社でやっていけるのだろうか」と迷うこともありました。それでも、「今できるかどうか」ではなく、「自分は何をやりたいのか」という気持ちを大切にしたい。そう思い、海外を舞台にビジネスができる商社を志望しました。
数ある商社の中でも、日鉄物産を選んだのは、父の影響も大きかったと思います。建設業界で働く父の姿を見て育ち、重厚長大産業のモノづくりに憧れを抱いていました。その産業を支え、社会に貢献できる仕事がしたいと思い、鉄鋼を主力とする日鉄物産への入社を決めました。
海外挑戦のきっかけを教えてください。
入社後約11年間は、機材部で製鉄所向けの消耗資材をはじめ、検査装置や溶鉱炉などの大型機材の営業を担当しました。作業着に安全靴、ヘルメットを着用し、製鉄所の皆さんとともに現場の最前線で仕事をした経験は、私の確かな礎となっています。
一方で、仕事を通じて、語学力の必要性を痛感する場面も少なくありませんでした。技術通訳を兼ねる案件では、英語でのコミュニケーションに時間がかかり、「もっと語学力があれば、より早く問題を解決できたのに」と感じることもありました。そうした自分自身の課題を乗り越えたいと思い、自ら手を挙げて「海外チャレンジ制度」に応募しました。挑戦したいという意志に応えてくれる環境が、日鉄物産にはあります。
海外での挑戦と、その経験を経て得られたことを教えてください。
海外チャレンジ制度を利用し、カナダでの語学研修、その後アメリカでの実務研修を経験しました。カナダへ渡ったのは、ちょうどコロナ禍の真っ只中。到着後すぐにホテルで隔離生活となり、外部とのコミュニケーションは電話だけでした。生活に必要なことを伝えるため、必死で英語を話したことが、結果的には語学力を鍛える良いスタートになりました(笑)。
その後のアメリカでは、ベンチャービジネスの立ち上げに携わりました。新規事業は正解がなく、取り巻く環境もめまぐるしく変化します。複数の課題が同時多発的に発生する中で、自分の力不足を痛感する毎日でした。
そんな経験を通じて学んだのが、「信念を持って挑戦すること」の大切さです。
私が携わったのは、カーボンニュートラルに関する事業でしたが、「この技術で世の中を変えたい」「社会課題を解決したい」という、チーム共通の明確な信念がありました。どんな困難な状況でも、その思いを信じ、前に進み続けることが新しい価値を生み出す原動力になる。海外での挑戦を通じて、そのことを実感しました。
今後の目標を教えてください。
海外での経験は、現在取り組んでいるドローンビジネスにもつながっています。当社は、カナダのSkygauge社と日本における独占販売契約を締結し、「非破壊検査用ドローン」の普及に取り組んでいます。これは、先端に搭載した超音波センサーで鉄の構造物の劣化状況を計測できる革新的なドローンです。高所で人が作業することなく点検が行えるため、現場の安全性向上に加え、人手不足といった社会課題の解決にも貢献できます。
だからこそ、この技術をより多くの現場へ届けたい。
私は、この技術が社会をより良くすると信じています。その信念を胸に、まだ大きな可能性を秘めた日本のドローン市場を切り拓くべく、進み続けます。
(所属組織、役職名等は記事掲載当時のものです)
