社長就任あいさつ

2026年06月26日

当社グループ社員向けに行われた、園田新社長の就任あいさつを下記の通りお知らせします。


日鉄物産株式会社
代表取締役社長 園田 裕人


  

 皆さんこんにちは。本日付で社長に就任しました園田です。どうぞよろしくお願いいたします。

 

 当社は昨年度、5年間にわたる中長期経営計画の期間を終え、今年度から2030年に向けた新たな5年間がスタートしました。前5年間は、厳しい事業環境に加え、22年度には日本製鉄の子会社となるという大きな変化もありました。そのような中で、21年度から24年度まで4期連続の過去最高益を更新し、実力損益でも3年連続で500億円を超えるなど着実に発展を遂げてまいりました。中村前社長はじめ経営陣、グループ社員、労働組合の皆さんのご努力に対し、心より敬意と感謝の意を表したいと思います。

 今後は、2030中長期経営計画の達成へ向け、これまで進めてきた事業体質の強化と稼ぐ力の強化、そしてそれを支える人の成長につながる施策を、社長としてさらに強力に推進していくべく全力を尽くします。 

 2030中長期経営計画という目指す方向はすでに示されていますので、本日は、その実現に向けて私が大切にしたいことを中心にお話ししたいと思います。

 

〇安全・品質・コンプライアンス

 まず、はじめに何より皆さんにお願いしたいのは、安全・品質・コンプライアンスへの万全な対応です。企業にとって社会からの信頼がなくては成り立ちませんし、持続的成長もあり得ません。これから私の思いを色々とお話ししますが、安全・品質・コンプライアンスがしっかりと徹底されていることがすべての大前提です。普段から皆さん色々と取り組まれていると思いますが、今一度あらためて最重要課題として強く意識をして、諸活動への取り組みをお願いいたします。

 

〇選ばれる力

 次に、まず商社として、「選ばれる力」を磨き上げていってください。前線に出て、相手と会う。声を聞く。何が起こっているのかを見る。感じる。これらを通じて相手が何に困っているのか、どんなモノやコトを求めているのか。それをしっかり見つけ出し、他部門を含めたチーム日鉄物産で連携して最適な提案をタイムリーに行っていく。それが重要です。大きなことにも小さなことにもしっかりと応えていく。その積み重ねが「日鉄物産なら安心」「日鉄物産と組んでみたい」「日鉄物産と一緒に商売を発展させていきたい」と言ってもらえる、つまり「選ばれる力」となります。

 

〇社会課題の解決

 過去から今まで、「困っていることを何とかしたい」「こんなものがあれば便利だ」。そうした思いから新たな需要が生まれ、それに応え続けることが「選ばれる力」になります。この「選ばれる力」は目の前のお客様だけでなく、市場や社会の課題を解決することにもつながっていくのです。お客様の課題に応え、事業を支えることは、その先にある暮らしや産業、社会全体を支えることにもつながります。我々が事業を通じてお客様と社会に必要とされる価値を提供し続けること。それこそが、日鉄物産の社会貢献です。私は、社会課題の解決につながる仕事こそが、これからも長く必要とされ続ける持続可能なビジネスになると考えています。世の中や人々の役に立つことと、会社が持続的に成長していくこと。その両方を実現できるのが、私たちの目指す姿です。

 

〇当社の強みと成長機会

 私はこれまで36年間日本製鉄で働き、多くの当社の皆さんと一緒に仕事をしてきました。今回、社長として再び皆さんと働けることになり大変うれしく感じています。そこで、私が感じていることを少しお話しします。

 昨年度までは、日本製鉄の事業管掌役員として、当社との連携強化やシナジー創出に取り組んできました。その経験を通じて、あらためて感じているのは、当社が圧倒的に強いポジションにいるということです。

 日本製鉄は2030中長期経営計画の達成を通じて世界No.1の鉄鋼メーカーへの復権を目指しています。当社はその中核商社として、日本製鉄およびグループ各社がその戦略を実行していくうえでの最適なパートナーとして、発展・成長していける立場、いかねばならない立場にあります。我々にとっては大きなチャンスです。

 また、このチャンスは鉄事業だけのものではありません。日本製鉄には、そのブランド力や経営リソースをはじめ、当社のあらゆる事業の成長に活用できる多くの強みがあります。鉄で培った強靭な事業基盤をベースに、当社の特徴である4つの事業セグメントそれぞれが大きく成長していけるはずです。そして、そのような成長を実現するために必要なのは、お客様や社会から選ばれる力を磨き続けることです。そのために、皆さんに意識してほしいことがあります。それは、社内外ともに忖度は不要だということです。言うまでもなく礼節、マナーはとても重要です。しかし忖度は何も生みだしません。競争力もつきません。場合によっては、競争力を失うことになります。繰り返しになりますが、必要なのは、相手から「日鉄物産なら安心」「日鉄物産と新たなビジネスをしたい」などと思われること。そのような力があること、それを目指すということです。これは日本製鉄に対する姿勢としても同様です。

 

〇「つづける、かえる、やめる、はじめる」

 先ほど述べましたが、当社は新たな5年間の計画がスタートしたばかりです。5年というのは大きな変化が起こるに十分な年月です。前中長期経営計画期間にも新型コロナを経ての働き方改革の加速と意識の変化、ロシアのウクライナ侵攻や中東問題など国際情勢、それに伴い顕在化したエネルギー問題など、さまざまな変化がありました。ビジネスのみならず日常生活にも大きな影響を与えました。これからの5年間も同じだと思います。生成AIの飛躍的な進化を考えると、さらに大きな変化が、さらに速いスピードで起きるかもしれません。そんな時代に働くにあたり、皆さんにぜひ心掛けて意識してもらいたいことがあります。それは、「つづける、かえる、やめる、はじめる」です。

 まずは考え抜いたやり方を「つづけて」やり抜いてみる。簡単には諦めないことです。自分が最後の砦というつもりで粘ってみてください。しかし、どうしても結果が出なければ見直し、やり方を「かえてみる」。これには勇気が必要ですが、考え抜き、やり抜いたうえでの判断です。それでも前に進まない時は、思い切って「やめる」。そして、同時に新たな視点や発想で「はじめてみる」。変化が大きく、速いこれからの時代、現状維持は衰退にもつながります。「つづける、かえる、やめる、はじめる」を実践して、ぜひ結果にこだわっていってください。こうした経験の積み重ねが、個人を育て、組織を強くし、仕事を前に進めていくと考えています。

 

〇個人の成長と幸せ

 中村前社長は就任当初から「個人の成長が会社の成長につながる」と繰り返し伝えてこられました。その思いは皆さんに届き、会社として着実な成長を遂げるとともに、社員の皆さんへの還元にもつながり、まさに「成長と還元の好循環」が生まれています。私もその考えをしっかり受け継ぎ、さらに発展させていきたいと思います。

 個々人が仕事にやりがい、働きがいを感じながら、そのうえで仕事を通して「誰かの役に立っている」「誰かが喜んでくれている」と感じられることが理想だと思っています。自分もうれしい、相手もうれしい、そしてみんながうれしい。この延長線上に会社の成長と発展があります。個人としての成長と会社の成長、そして個人の幸せと会社の幸せは、これからもつながっていくと考えています。

 

〇最後に

 2030中長期経営計画では、580億円を目指しています。当社はこれからさらに社会に役立つ大きなビジネスに取り組んでいける土台が整ってきました。ただ、私はまだまだ皆さんの力はこんなものではないと思っています。一人一人が一層力をつけ、その強い個がチーム日鉄物産として連携し、今まで以上に社会に必要とされ続ける会社にしていきましょう。そうなれば、必然的に会社は持続的な成長を続けます。その結果として、働く皆さんの仕事の楽しさ、やりがいも増しますし、処遇面でもますます満足度の向上につながっていくと思います。

 中長期経営計画のゴールである2030年度の目標は経常利益580億円ですが、私はその先には1,000億円を目指せるだけの土台ができつつあると思います。

 「思わない、願わないことは実現しない」これが私の考えです。ビジョンとして目標を高く掲げ、そのうえで、現状を冷静に分析し、そのギャップを埋めていくこと、これが仕事の基本であり、皆さんとよく話していきたいと思っています。天井は自分たちで決めましょう。我々にはそれができます。個人、仲間、会社、社会がますます幸せになっていくように、私もその先頭に立ち全力を尽くしていきますので、今日から一緒に頑張っていきましょう。

以上